奥田染色 茜や

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奥田染色 茜や 会社案内

"「和の彩り」がいかに多くの人達に新鮮な感覚として理解され、喜んでもらえるかという事に努力したいと思っています。"

奥田染色株式会社 社長、奥田勝将

Y:

O:

今回は、奥田染色社長、奥田勝将さんにお越しいただきました。
どうぞ、宜しくお願いいたします。
こちらこそ宜しくお願いいたします。

Y: 奥田さんは、社長でいらっしゃるだけでなく、加津という雅号を持たれる友禅作家さんでもいらっしゃるわけですが、まず、その友禅についてからお話をお伺いしたいと思います。
私もカサブランカという婚礼衣装を扱うお店をしているものですから、友禅とは、多少かかわりがありまして、こちらでは、お着物以外にも、花嫁が、嫁ぎ先のお仏壇をお参りする際に使う、花嫁暖簾が友禅ですね。
O: そうですね。あの花嫁暖簾というのは、母親が嫁ぐ娘に幸せになって欲しいという願いを込めて作るものです。
Y: なるほど。そういえば、ユニセフのグリーティングカードに採用された柄も、花嫁暖簾に良く使われる花車でしたね。
O: ユニセフは、子供たちの幸せを願って出来た国連児童基金ですから、親が子を思う花嫁暖簾と合致したんだと思いますね。
Y: とてもきれいですしね。私達のお客様からも、結婚するにあたり、留袖を作られたという話を良く耳にしますが、やはりそれは、金沢が、友禅どころということと無縁ではないのでしょうね。
O: そうだと思いますね。加賀友禅の歴史というのは300年ちょっとにもなります。まつと利家のころは、まだ加賀染と言っていた頃です。加賀は財力があるために、軍備したり、侵略したりするのではないかという無用の疑いを受けぬように、美術、工芸、芸能の発展に力をそそいだのです。京友禅は公家、豪商向き豪華絢爛に対し、加賀友禅は武家向きの落ち着いた気品のある美しさがあるのです。
Y: 本当ですね。確かに加賀友禅には、豪華な金箔や刺繍などの加飾が使われてないですね。
O: 着物のブランドとして今なお残っているのは、加賀友禅、大島紬、結城紬などで京友禅もブランドであってもいろんなもの染め過ぎて、特徴がなくなってきた。少なくとも加賀友禅は写実的な花鳥山水の模様を中心とした絵画調の柄で、金箔等の加飾をしないという特徴があります。
Y: 奥田染色さんでは、もちろん加賀友禅というお着物以外のこともなさっていらっしゃいますよね。
O: そうです、なんでも染めます。私は小学校の卒業文集に「水と空気以外なら、なんでも色つける。」って書いたらしいんです。そしたら、オリンピックで、空の空気に色付けられて(笑)
Y: 小学校で、もうそんなこと書いていらしたんですか?
O: 私で3代目この間模様や技法にもいろいろ流行の変化がありました。
時代の流れや変化を踏まえていかないと、伝統工芸は、全部古くなってしまう。今繊維業界は、とても悪いでしょ。難しく考え過ぎる必要はないんです。私達は、今を見据えつつ、大手の、機械には出来ない物で、中国では技術的に出来ない物という発想。結局、お客様のご要望にお応えしながら作っていく別誂えが、多いですね。
Y: 旅館やホテル、公共建物などにもいろいろ使われていますね。
O: エレベーターホールの壁面や、貴賓室のクロスに、友禅柄を施したり、ガラスのテーブルと友禅を組み合わせたり、身近なところでは、近頃流行の和ダイニングのお店では、メニューの表紙や、座布団などに友禅を使ったりと、こだわられますね。お店だけの物でしたら、他とは、違うものを作りたいと思われるでしょうし、機械で大量に作る必要もない。それが、希少価値だと思うんです。
Y: なんだか、友禅、染めというと、布としての用途しか思い浮かばないんですが、本当に、いろんな使い方があるんですね。そういう新しい試みというか、コラボレーションは、どういったきっかけでは生まれるんですか?
O: どうしても知った方になりますかね。宣伝が下手なもので。(笑)
Y: それは残念。(笑)
O: 日本固有の情緒や美意識「和の彩り」がいかに多くの人達に新鮮な感覚として理解され、喜んでもらえるかという事に努力したいと思っています。
Y: もう少し宣伝しないと(笑)こんなことも出来るんですっていうことを、もっともっと知って頂きたいですよね。今後共宜しくお願いいたします。ありがとうございました。